日本大学理工学部 精密機械工学科

Laboratory研究室・教員紹介

機械系
機能設計工学研究室

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研究紹介

身近な物に新しい機能を与える研究

この研究室では、物体に対して表面処理を施すことによって、身近な物質に新しい機能を与えることをコンセプトに研究を行っています。

例えば、アルミニウム合金や鉄鋼に代表される金属材料は、アルマイトやめっき処理等のように、表面をコーティングすることによって審美性(見た目の美しさ)や保護性を良くしています。これらの技術は、一般的に、金属を専用の溶液に浸して、金属と溶液の化学反応を利用することで行われます(図1上)。これに対して、金属と 反応させる溶液を、霧のような粒状にするとどうでしょうか。溶液と、金属の接する面積が増加しますね。すると、化学反応は、金属を液体に浸すよりも効率よく行われます。この結果、これまでの方法では作られ てこなかったコーティング成分を、少ない工程で作れるかもしれません(図1下)。

また、物体に対する表面処理は、コーティング以外にも、あえて、物体表面にキズを付ける方法もあります。表面にキズ、と言っても、もし、それが規則正しく並んでいれば、芸術的ではありませんか?

表面処理に求める役割は、審美性・保護性だけでなく、熱制御(熱の伝わり方をコントロールする)や光性質制御(光の反射のしかたをコントロールする)も期待できます。ここでは、新しい処理方法の開発のほか、処理後の物体を評価する専用装置の設計開発も行っています(図2)。

(図1)溶液中で行われる金属表面処理(上)と 新しい金属表面処理技術の構想(下)
(図1)溶液中で行われる金属表面処理(上)と 新しい金属表面処理技術の構想(下)
(図2)物体表面の光性質評価装置
(図2)物体表面の光性質評価装置

教員紹介

中村 嘉恵准教授

研究分野
熱工学 / 生産工学・加工学
研究キーワード
光学 / ふく射伝播工学 / 表面工学

Messageメッセージ

物体の表面処理に関する研究をしていますが、必要な装置は自作する「ものづくり」色の強い研究室です。

教員情報詳細
中村助教