Laboratory研究室・教員紹介
電気・電子・マイクロマシン系
回路設計技術と生体応用研究室
研究紹介
低電力回路設計技術と生体電子機器応用に関する研究
少子高齢化が進む現代社会において、介護が必要な寝たきりの高齢者や障害を抱えている人々を如何にして少ない若い世代で支えるか、が大きな社会的な課題です。この課題を解決するには、人手不足を補うための様々な科学技術、機械・電気・情報・物理・材料・生命といった工学的な知識に加え、医療・福祉といった複数の学問領域の知見を横断的に駆使することが不可欠です。これらはアシスティブ・テクノロジー(支援技術)と呼ばれており、回路設計技術と生体応用研究室ではこの研究を進めています。
例えば、要介護者の生活支援においては、脳波等の脳活動を計測して、コンピュータ上でその情報を解析し、その人が意図していることを読み取り、その読み取った情報を使って電動車椅子や家電機器、介護ロボット等を動かすシステムの開発を行っています。このシステムはBCI(ブレイン・コンピュータ・インタフェース)やBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)と呼ばれています。この技術の実現により、近い将来、手足を使うことができない方々でも生体情報を使って情報機器を操作することが可能になります。これらのシステムを実現するための一手を担うのは、今日ではありとあらゆる情報機器に搭載されるLSI技術です。環境に優しい低電力LSI設計技術やこれらを応用した生体電子機器等のシステム開発を通して、高齢者や障害者が安心して毎日の生活を送ることができる社会構築を目指します。
教員紹介
小林 伸彰准教授
- 研究分野
- 電子デバイス・電子機器 / リハビリテーション科学・福祉工学
- 研究キーワード
- 動きベクトル検出 / 動画像符号化プロセッサ / SRAM / ブレイン・コンピュータ・インタフェース