知的創発ロボット研究室

災害救助レスキューロボットの研究

教授 羽多野 正俊

ロボットはあらかじめプログラムにより動作が決められており、災害現場のような複雑で未知の状況に対応することが苦手です。しかし人間は“被災者を助けたい”という目標に向かって必要な動作は自分で考え行動します。このような行動を自ら発することを「創発」と呼び、その行動が知的なふるまいであることを目指し、「知的」な「創発」能力を有したロボットの研究を行っています。本研究室では具体例として、被災して状況が未知な環境内でも、自ら環境認識をして状況判断したり、力センサとカメラを用いて対象物の特性を把握し瓦礫の撤去方法を自ら考えたりする、レスキューロボットの研究を行っています。また、災害が起こらない間もロボットを活用するために、常時メンテナンスロボットの研究も行っています。このようなロボットの例として、海上に浮かべた大型浮体構造物をベースとして太陽光・風力・潮力・波力を利用した発電プラントを考え、その常時メンテナンスを行う水中ロボットの研究を行っています。